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◆spamhaus.orgの解除(ブラックリスト)
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社内のネットワークの運用管理を行っていると、実にいろいろな苦情や、相談が寄せられます。

とある日、こんな相談が寄せられたのです。

 「自宅で使用しているメールアドレスを使って、自宅から特定の相手にメールを送信すると配信不能で戻ってくる。どうしてなんだ!」

という相談です。

早速、配信不能で、戻ってきたメールを管理人に転送してもらい、メールの中身を確認してみると、怪しいURLが・・・

http://www.spamhaus.org/query/bl?ip=IPアドレス

このURLにアクセスすると、どうやらIPアドレスベースのブラックリストに載ってしまったようなのです。

 つまり、送信相手のメールサーバが、迷惑メールのフィルタリングを行う際に、「spamhaus.org」が提供しているIPアドレスベースのブラックリストを利用しており、送信元のIPアドレスがブラックリストに載っているから、拒否しているようなのです。

 いろいろ調べてみると、「spamhaus.org」が提供しているIPアドレスベースのブラックリストは、あまり精度は高くないらしく、いろいろなところで問題になっています。

 しかし、無料であることから、企業の規模にかかわらず、結構、利用されているみたいなのです。ケーブルTVなどの消費者向けのプロバイダでさえも利用しています。

 無料なのは、良いのですが、精度があまり良くないのは、いただけません。ネットで調べると、いろいろ苦労させた方の体験談が出てきます。

ブラックリストに登録されたら、解除してもらうしかありません。

以下のURL先のサイトから、登録されてしまったIPアドレスの解除依頼を行います。

http://www.spamhaus.org/

もちろん、英語のサイトです。


翻訳サイト等を活用しながら、文章を確認してゆくわけです。

被害を被った側が、こういった作業を行わなければならないことが、なんだか、ちょっと、やるせない気持ちにさせます。

文章を翻訳しなくても、削除依頼の手順が分かると思います。とてもシンプルな手続きになっています。

反映されるには、しばらく時間がかかります。(数十分〜数時間)

反映されると、以下図のように表示されます。

※ちなみに、図のIPアドレスは、適当に入力しています。


ブラックリストから解除されれば、送信できるようになります。

これで、解決のように思えますが、すぐに、「spamhaus.org」のブラックリストに載ってしまう場合もあります。

こちらが利用しているメールサーバの設定を変更しないとすぐに登録されてしまう場合があるのです。

例えば、MTAにpostfixを利用している場合、heloコマンドで、正しいFQDNを返すように設定しなければなりません。

こちらのサイトが参考になります。

http://www.bluemooninc.biz/~xoops/modules/
pukiwiki/?Mailserver%A4%CE%C0%DF%C4%EA


メールサーバの設定変更は、加入しているプロバイダ側に状況を説明し、対応してもらいましょう。

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