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◆PPPoE(ADSL・FTTH 基本設定 その2)

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。


◆PPPoE(ADSL・FTTH 基本設定 その2)

PPPoE(ADSL・FTTH 基本設定 その1)」の続きです。引き続き、PPPoEを設定してゆきます。


◆Router_Aの設定(続き)

●LAN側インタフェースの設定

Router_A(config)#interface fastEthernet 0
Router_A(config-if)#description LAN
Router_A(config-if)#ip address 192.168.1.254 255.255.255.0
Router_A(config-if)#ip tcp adjust-mss 1414
Router_A(config-if)#ip nat inside
Router_A(config-if)#no shutdown

MSSのサイズを調整します。

Router_A(config-if)#ip tcp adjust-mss 1414

 ルータは、パソコンから送信されてくるMSSを、適正な値に書き換えてやる必要があります。そうしないとパケットが断片化されるからです。

MTUとMSSとの関係を図で示すと次のようになります。

 

ヘッダ サイズ
IP ヘッダ 20バイト
TCP ヘッダ 20バイト
UDPヘッダ 8バイト
PPPoEヘッダ 6バイト
PPPヘッダ 2バイト

MSS = MTU - IPヘッダ - TCPヘッダ = MTU - 40

 Windowsパソコンは、自動的に「MTU=1500」、「MSS=1460」に設定します。これは、イーサネットで接続されているため、最大フレームサイズが1500となり、そこからTCP/IPヘッダの標準的な40バイトを引いた値をMSSとしているからです。

 しかし、PPPoEを使用する場合、理論的には、「MTU=1492」、「MSS=1452」でなければなりません。また、NTTのFlet'sでは、一般的に「MTU=1454」、「MSS=1414」を指定します。

まとまると、次の表のようになります。

ネットワーク MTU MSS
Ethernet 1500 1460
RFC2516(PPPoE) 1492 1452
Flet's網(PPPoE) 1454 1414


 NAT(PAT)の指定には、「Inside」を指定します。NATの詳細については、「NATの概要」からのコンテンツで紹介しています。

Router_A(config-if)#ip nat inside


●Internet側インタフェースの設定

 Internet側のインタフェースは、ISPからの払い出しでダイナミックに割り当てられるためIPアドレスを設定しません。

Router_A(config)#interface ethernet 0
Router_A(config-if)#description Internet
Router_A(config-if)#pppoe enable
Router_A(config-if)#pppoe-client dial-pool-number 1
Router_A(config-if)#no shutdown

PPPoEを有効にします。

Router_A(config-if)#pppoe enable

物理インタフェースが、PPPoEで利用されるようにします。「dialer pool 1」と対応します。

Router_A(config-if)#pppoe-client dial-pool-number 1

続きの設定は、次の「PPPoE(ADSL・FTTH 基本設定 その3)」で紹介してゆきます。





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