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◆ポリシーベースルーティング(送信元 その3)

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。



ポリシーベースルーティング(送信元 その2)     
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ポリシーベースルーティング(設定ミス例)

◆ポリシーベースルーティング(送信元 その3)

ポリシーベースルーティング(送信元 その2)」の続きです。

先ほど設定した送信元ベースのポリシーを検証してゆきます。


IPアドレス「10.0.0.10/8」のPC_AからPingを実行します。

Pingに「-n」オプションを指定して、50回、繰り返します。

C:¥>ping 192.168.1.1 -n 50

 

Router_BでIPパケットをデバックします。

Router_B#debug ip packet

ある程度、出力されたら、デバックをいったん止めておきます。

Router_B#no debug all

デバックを確認すると次のようになっています。

Router_B#debug ip packet
IP packet debugging is on
Router_B#
00:03:36: IP: s=10.0.0.10 (Serial0/0), d=192.168.1.1, len 60, rcvd 4
00:03:36: IP: s=192.168.1.1 (local), d=10.0.0.10 (Serial0/1), len 60, sending
00:03:37: IP: s=10.0.0.10 (Serial0/0), d=192.168.1.1, len 60, rcvd 4
00:03:37: IP: s=192.168.1.1 (local), d=10.0.0.10 (Serial0/1), len 60, sending
     ・
     ・

 出力から分かるように、送信元IPアドレスが「10.0.0.0/8」のパケットは、上の経路を通っていることが確認できます。

次は、IPアドレス「20.0.0.10/8」のPC_BからPingを実行します。

C:¥>ping 192.168.1.1 -n 50

 

再び、Router_Bで「debug ip packet」コマンドを実行します。

ある程度、出力されたら、デバックをいったん止めておきます。

Router_B#no debug all

デバックを確認すると次のようになっています。

Router_B#debug ip packet
IP packet debugging is on
Router_B#
00:06:34: IP: s=20.0.0.10 (Serial0/1), d=192.168.1.1, len 60, rcvd 4
00:06:34: IP: s=192.168.1.1 (local), d=20.0.0.10 (Serial0/1), len 60, sending
00:06:35: IP: s=20.0.0.10 (Serial0/1), d=192.168.1.1, len 60, rcvd 4
00:06:35: IP: s=192.168.1.1 (local), d=20.0.0.10 (Serial0/1), len 60, sending
     ・
     ・

 出力から分かるように、送信元IPアドレスが、「20.0.0.0/8」のパケットは、下の経路を通っていることが確認できます。

送信元ベースによるポリシールーティングの確認ができました。

Router_Bで設定したデフォルトルートを削除しておきます。

Router(config)#no ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Serial0/1

次は、送信元ベースによるポリシールーティングの設定ミス例を紹介します。

続きは、次の「ポリシーベースルーティング(設定ミス例)」で説明してゆきます。


ポリシーベースルーティング(送信元 その2)     
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ポリシーベースルーティング(設定ミス例)

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