@network Cisco・アライド実機で学ぶ > Cisco実機で学ぶ(CCNP) > HSRP(二重化 Activeルータの選出 その7)

 Rakuten
@network Cisco・アライド実機で学ぶ
◆HSRP(二重化 Activeルータの選出 その7)

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。



HSRP(二重化 検証コマンド その6)     
前へ  次へ
HSRP(プリエンプト その1)

◆HSRP(二重化 Activeルータの選出 その7)

 ここでは、「HSRP(二重化 その3)」で構築したネットワークを使用してHSRPにおけるActiveルータの選出について検証してゆきます。


 まずは、スイッチのPort1、Port2に繋がっているケーブルを抜きます。これは、ルータへのHSRPの設定が完了した順が、Activeルータの選出に影響しているからです。

Activeルータは以下のように選出されます。

1.プライオリティ値の高い方がActiveルータに選出される。
2.プライオリティ値が同じ場合、大きいIPアドレスを持つルータがActiveルータに選出される。

 プライオリティ値のデフォルトは、「100」です。つまり、プライオリティ値を設定しない場合は、大きいIPアドレスを持つルータがActiveルータに選出されます。

 現在の設定では、Router_Cのプライオリティを「255」に設定していますので、Router_CがActiveルータに選出されているはずです。

今度は、Router_Cで、「show standby」コマンドを実行します。

●Router_Cの「show standby」コマンドの出力結果
Router_C#show standby
Ethernet0/0 - Group 1
  Local state is Active, priority 255
  Hellotime 3 holdtime 10
  Next hello sent in 00:00:00.502
  Hot standby IP address is 192.168.1.254 configured
  Active router is local
  Standby router is 192.168.1.1 expires in 00:00:08
  Standby virtual mac address is 0000.0c07.ac01

Router_Cが、Activeルータに選出されていることが確認できます。

それでは、Router_Cに設定したプライオリティを削除します。

Router_C(config)#int e0/0
Router_C(config-if)#no standby 1 priority 255

スイッチのPort1、Port2に繋がっているケーブルを抜き、Activeルータを再選出させます。

Router_Cで、「show standby」コマンドを実行します。

●Router_Cの「show standby」コマンドの出力結果
Ethernet0/0 - Group 1
  Local state is Active, priority 100
  Hellotime 3 holdtime 10
  Next hello sent in 00:00:01.158
  Hot standby IP address is 192.168.1.254 configured
  Active router is local
  Standby router is unknown expired
  Standby virtual mac address is 0000.0c07.ac01

 Router_Cのプライオリティは、デフォルトの「100」になりましたが、再び、Router_CがActiveルータに選出されていることが確認できます。

これは、プライオリティ値が同じ場合、大きいIPアドレスを持つルータがActiveルータに選出されるからです。

Router_BのE0/0のIPアドレスを「192.168.1.3」に変更します。

Router_B(config-if)#ip address 192.168.1.3 255.255.255.0

スイッチのPort1、Port2に繋がっているケーブルを抜き、Activeルータを再選出させます。

Router_Cで、「show standby」コマンドを実行します。

●Router_Cの「show standby」コマンドの出力結果
Router_C#show standby
Ethernet0/0 - Group 1
  Local state is Standby, priority 100
  Hellotime 3 holdtime 10
  Next hello sent in 00:00:00.744
  Hot standby IP address is 192.168.1.254 configured
  Active router is 192.168.1.3 expires in 00:00:07
  Standby router is local
  Standby virtual mac address is 0000.0c07.ac01

Router_Cが、Standbyルータになりました。

 Router_BのIPアドレスを「192.168.1.3」に変更したことで、HSRPグループ1内でRouter_Bが最も大きなIPアドレスを持つことになり、Router_BがActiveルータに選出されたからです。


HSRP(二重化 検証コマンド その6)     
前へ  次へ
HSRP(プリエンプト その1)

<ネットワーク資格の練習問題に挑戦>
CCNA練習問題に挑戦!(650問)
Network+練習問題に挑戦!(393問)
テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験
◆Cisco実機で学ぶ(CCNAルータ編)

ルータの概要・基本操作・設定1 (17項目)
ルータの概要・基本操作・設定3 (22項目)
IGRP・EIGRPの設定 (18項目)
アクセスリスト・ACLの設定 (14項目)
NAT・DHCPの設定 (8項目)
ルータの概要・基本操作・設定2 (17項目)
RIPv1・RIPv2の設定 (14項目)
OSPFの設定・デフォルトルートの伝播(16項目)
WANの設定 (10項目)
◆Cisco実機で学ぶ(CCNAスイッチ編)

スイッチの基本操作・設定 (14項目)
VTP・スパニングツリーの設定 (12項目)
MACアドレスの管理・VLANの設定 (12項目)

◆アライドテレシス実機で学ぶ

基本操作・設定 (11項目)
OSPFの設定 (9項目)
ポリシールーティング・VRRPなど (12項目)
VLAN・マルチホーミング・RIPの設定 (10項目)
STP・ポートトランキングなど (14項目)
<関連コンテンツ>
HSRP(二重化 その1)
HSRP(二重化 その2)
HSRP(二重化 その3)
HSRP(二重化 その4)
HSRP(二重化 仮想MACアドレス その5)
HSRP(二重化 検証コマンド その6)
HSRP(二重化 Activeルータの選出 その7)
HSRP(プリエンプト その1)
HSRP(プリエンプト その2 preemptコマンド)
HSRP(インタフェーストラッキング その1)
HSRP(インタフェーストラッキング その2)
HSRP(インタフェーストラッキング その3)
HSRP(Multiple HSRP その1)
HSRP(Multiple HSRP その2)
HSRP(Multiple HSRP その3)
HSRP(Multiple HSRP その4)

<関連メニュー>
CCNA実機で学ぶ
CCNP実機で学ぶ
アライドテレシス実機で学ぶ
TCP/IP入門・無料ネットワークツール

Copyright(c)2006- @network Cisco・アライド実機で学ぶ All rights reserved.