RIPv1とRIPv2の混在の問題（その3）　CCNA実機で学ぶ

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◆RIPv1とRIPv2の混在の問題（その3）

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
　資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格＝即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア（仕事・ジョブ・ワークの達人）としての即戦力を養いましょう。

◆RIPv1とRIPv2の混在の問題（その3）

　「RIPv1とRIPv2の混在の問題（その2）」の続きです。下図のネットワークにおいて、RIPv2がRIPv1のアップデートを無視していることを検証しました。

●Router_Aにおける「show ip route」の出力

Gateway of last resort is not set

C    192.168.1.0/24 is directly connected, Ethernet0
C    192.168.2.0/24 is directly connected, FastEthernet0
R    192.168.3.0/24 [120/1] via 192.168.2.2, 00:00:15, FastEthernet0

●Router_Bにおける「show ip route」の出力

Gateway of last resort is not set

C    192.168.2.0/24 is directly connected, FastEthernet0
C    192.168.3.0/24 is directly connected, Ethernet0

　RIPのアップデートの送受信の動作をカスタマイズするには、インターフェイス設定モードで、以下のコマンドを使用します。

●送信に関して
ip rip send version <1 | 2 | 1 2>

●受信に関して
ip rip receive version <1 | 2 | 1 2>

Router_Bで、Router_AからのRIPv1アップデートを受信するように設定します。

Router_B(config)#int f0
Router_B(config-if)#ip rip receive version 1 2

Router_Bにおいて、「show ip route」コマンドを実行します。

●Router_Bにおける「show ip route」の出力

Gateway of last resort is not set

R    192.168.1.0/24 [120/1] via 192.168.2.1, 00:00:22, FastEthernet0
C    192.168.2.0/24 is directly connected, FastEthernet0
C    192.168.3.0/24 is directly connected, Ethernet0

　Router_Bが、Router_AからのRIPv1アップデートを受信していることが確認できます。「192.168.1.0/24」のルートがルーティングテーブルに現れました。

Router_Bで「debug ip rip」コマンドを実行します。

●Router_Bにおける「debug ip rip」の出力

Router_B#debug ip rip
RIP protocol debugging is on
Router_B#
*Mar  1 16:27:50.311: RIP: sending v2 update to 224.0.0.9 via FastEthernet0 (192.168.2.2)
*Mar  1 16:27:50.311: RIP: build update entries
*Mar  1 16:27:50.311:   192.168.3.0/24 via 0.0.0.0, metric 1, tag 0
*Mar  1 16:28:04.951: RIP: received v1 update from 192.168.2.1 on FastEthernet0
*Mar  1 16:28:04.951:      192.168.1.0 in 1 hops
*Mar  1 16:28:05.995: RIP: sending v2 update to 224.0.0.9 via Ethernet0 (192.168.3.1)
*Mar  1 16:28:05.995: RIP: build update entries
*Mar  1 16:28:05.995:   192.168.1.0/24 via 0.0.0.0, metric 1, tag 0
*Mar  1 16:28:05.995:   192.168.2.0/24 via 0.0.0.0, metric 1, tag 0
*Mar  1 16:28:18.135: RIP: sending v2 update to 224.0.0.9 via FastEthernet0 (192.168.2.2)
*Mar  1 16:28:18.135: RIP: build update entries
*Mar  1 16:28:18.135:   192.168.3.0/24 via 0.0.0.0, metric 1, tag 0

RIPv1のアップデートが受信(received)されていることが確認できます。

「RIPv1とRIPv2の混在の問題（その2）」 ← 前項

＜ネットワーク資格の練習問題に挑戦＞
●CCNA練習問題に挑戦！(650問)
●Network+練習問題に挑戦！(393問)
●テクニカルエンジニア（ネットワーク）試験

◆Cisco実機で学ぶ（CCNAルータ編）

●ルータの概要・基本操作・設定１（１７項目）
●ルータの概要・基本操作・設定３（２２項目）
●IGRP・EIGRPの設定（１８項目）
●アクセスリスト・ACLの設定（１４項目）
●NAT・DHCPの設定（８項目）

●ルータの概要・基本操作・設定２（１７項目）
●RIPv1・RIPv2の設定（１４項目）
●OSPFの設定・デフォルトルートの伝播(１６項目)
●WANの設定（１０項目）
●ARP・RARP・Proxy ARP（１２項目）

◆Cisco実機で学ぶ（CCNAスイッチ編）

●スイッチの基本操作・設定（１４項目）
●VTP・スパニングツリーの設定（１２項目）

●MACアドレスの管理・VLANの設定（１２項目）

◆アライドテレシス実機で学ぶ

●基本操作・設定（１１項目）
●OSPFの設定（９項目）
●ポリシールーティング・VRRPなど（１２項目）

●VLAN・マルチホーミング・RIPの設定（１０項目）
●STP・ポートトランキングなど（１４項目）