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◆不連続サブネット問題(EIGRP手動経路集約1)

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。



◆不連続サブネット問題(EIGRP手動経路集約1)

 「不連続サブネット問題(EIGRP)その1」では、下図のネットワークをEIGRPで構築し、「no auto-summary」コマンドでルート集約を無効にしました。


Router_Aで、「show ip route」コマンドを実行します。

●「show ip route」の出力
Gateway of last resort is not set

     20.0.0.0/30 is subnetted, 1 subnets
C       20.0.0.0 is directly connected, Serial1
     172.17.0.0/24 is subnetted, 4 subnets
D       172.17.1.0 [90/40640000] via 10.0.0.1, 00:00:13, Serial0
D       172.17.0.0 [90/40640000] via 10.0.0.1, 00:00:13, Serial0
D       172.17.3.0 [90/40640000] via 20.0.0.2, 00:00:06, Serial1
D       172.17.2.0 [90/40640000] via 20.0.0.2, 00:00:06, Serial1
     172.16.0.0/24 is subnetted, 4 subnets
D       172.16.0.0 [90/40640000] via 10.0.0.1, 00:00:13, Serial0
D       172.16.1.0 [90/40640000] via 10.0.0.1, 00:00:13, Serial0
D       172.16.2.0 [90/40640000] via 20.0.0.2, 00:00:06, Serial1
D       172.16.3.0 [90/40640000] via 20.0.0.2, 00:00:06, Serial1
     10.0.0.0/30 is subnetted, 1 subnets
C       10.0.0.0 is directly connected, Serial0

 全てサブネットが表示されていますが、問題があります。それは、全てのサブネットを扱うということは、ルーティングテーブルのサイズが大きくなりすぎてしまうことです。

 これでは、クラスレスルーティングのメリットを生かすことができません。上のルーティングテーブルでは、まだ、ルート集約できる箇所があります。ルート集約することで、ルーティングテーブルのサイズを小さくすることができます。


◆ルート集約について

●Router_Bにおいて

「172.16.0.0/24」と「172.16.1.0/24」の経路は「172.16.1.0/23」に集約することができます。

第3オクテットのビット列は、以下のようになることから、7ビット一致することになります。

 0=0000000
 1=0000000

「172.17.0.0/24」と「172.17.1.0/24」の経路は「172.17.1.0/23」に集約することができます。

第3オクテットのビット列は、以下のようになることから、7ビット一致することになります。

 0=0000000
 1=0000000

●Router_Cにおいて

「172.16.2.0/24」と「172.16.3.0/24」の経路は「172.16.2.0/23」に集約することができます。

第3オクテットのビット列は、以下のようになることから、7ビット一致することになります。

 2=0000001
 3=0000001

「172.17.2.0/24」と「172.17.3.0/24」の経路は「172.17.2.0/23」に集約することができます。

第3オクテットのビット列は、以下のようになることから、7ビット一致することになります。

 0=0000001
 1=0000001


◆ルート集約の設定

●Router_Bにおいて

Router_B(config)#interface s0
Router_B(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.16.0.0 255.255.254.0
Router_B(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.0.0 255.255.254.0

Router_B(config)#interface s1
Router_B(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.16.0.0 255.255.254.0
Router_B(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.0.0 255.255.254.0

●Router_Cにおいて

Router_C(config)#interface s0
Router_C(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.16.2.0 255.255.254.0
Router_C(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.2.0 255.255.254.0

Router_C(config)#interface s1
Router_C(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.16.2.0 255.255.254.0
Router_C(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.2.0 255.255.254.0

この続きは、「不連続サブネット問題(EIGRP手動経路集約2)」で説明してゆきます。

不連続サブネット問題(EIGRP)その2」 ← 前項 | 次項 → 「不連続サブネット問題(EIGRP手動経路集約2)





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